趣味人のすゝめ

日々の雑記を書き綴ります。意識高めです。

『日本の統治構造 〜官僚内閣制から議院内閣制へ〜』

続けての書評になります。

 

⚪︎どんな本か?

政治システムの一つである議院内閣制の基盤を通して、政治史・比較政治的な観点から日本の国家統治システムにアプローチした本。

 ⚪︎感想

良い意味でも悪い意味でも、読み応えがあった...。私はある程度の基礎知識があったので何とか完走できましたが、脳内整理しながら読み進める必要に駆られました。多分、初学者の人は専門用語を噛み砕かないと読めないと思います。(稟議制・族議員コアビタシオンetc...)

特に読んでて面白かった箇所は、アメリカ・イギリスなど諸外国の統治機構から見た日本。あと、戦後日本における政治構造の問題かな〜と。

アメリカを踏襲した委員会中心主義である日本の国会システムの中途半端さであったり、歴史からアプローチした各国の政治史などが理解できた。比較政治は好きな分野なんですが、この本読んで更に好きになりました。アメリカが国際政治・世界経済のスターダムにのし上がって行政府主導体制へと移る経緯とか、議院内閣制の発祥地であるイギリスが掲げる政治行政分断論とか。

以下、個人的に読みにくかった箇所をば。

【第2・3章】

省庁代表制&政府・与党二元体制は奥まった議論が中心なので、飛ばし読みしてもいいかも。実際に官僚・政治家だと理解しやすい内容です。一応、内容はギリギリ何とか把握できましたが、頭に残りにくいのなんの...骨折れますぜ兄貴...

【第6章】

消費税導入した竹下内閣〜郵政民営化でお馴染みの小泉内閣までの政治・行政改革。ザックリどの首相が何したかぐらいは知ってましたが、背景知識あると更に読みやすかったのかなと。細川内閣の衆議院選挙制度改革(小選挙区比例代表並立制への移行)は有名事項。そして、橋本内閣の行政改革会議による内閣機能強化(12省庁より1ランク高い内閣府創設etc...)は"Important Cabinet reform"だと思います。

注意点として、この本の出版は2007年なので、2009年に民主党政権になる前です。所々、自民党政権は変わらず云々〜的な記述ありますが、政権交代する前であることを頭の片隅に置いて読んだ方が良いかと。

用語は、行政学+政治学を一通り勉強してる人なら、大丈夫だと思います。

 

次は軽い記事書く...!(宣言)

 

『人生の勝算』

ブログで書評をするのは初めてだが、読了して面白かったので書き記してみようと思う。

 

○そもそも、どんな本か?

SHOWROOMというライブ配信サービスを立ち上げた、代表取締役社長である前田裕二のビジネス本である。こう聞くと堅い印象を受けるが、本自体はかなり読みやすかった。(私は2時間程度で読み終わりました)

○感想

まず、前田さんはとにかく真っ直ぐでエネルギッシュな印象を受けた。吸収率が非常に高いし、やると決意したら全身全霊で努力をする。良い意味でワーカーホリックな方だが、このような性格なので仕事が楽しくて仕方がないのだろうと感じた。

SHOWROOMはチラッと聞いたことはあったが、この本を読んで揺るぎない信念のもとで築きあげられたのだと知った。サービス提供責任者として威信をかけているのが文章からひしひしと伝わってきたので、読者側としても読んでいて楽しかった次第。

サービスの核として、「interaction(相互作用)」を重視していましたが、これは特に共感できました。一方通行のサービスでは、ライブ感が味わいにくいし、何より参加型メディアが台頭してきているのにも関わらず自己/他者の間に見えない壁を作り上げてしまっている。具体例を挙げると、テレビ離れである。正直、一般人参加型のテレビ番組がやや増えてきているのは、こういった実情を加味しているからだと考えている。

いわゆる起業家のHow to本としての側面がメインというよりは、どこか閉塞感を感じている人に向けての起爆剤として活用できそうな気が強くした。なので、心機一転するキッカケとしてこの本を読んでみるのもありだろう。実際に、読んで損は無いはず。

 

「目標」を持つことの素晴らしさ

最近は雨続きでなんかどんよりするような...そんな気分にもなりますが、こういう時こそ頑張りたいですね。

今回は「目標」を決めることの重要性について最近よく考えることが多いので、自分を発奮させる意味も込めて記してみます。

人によって多少異なりますが、「仕事とかビジネスシーンで目標を立てることが多いんじゃないか?」と思います。通称:ノルマと呼ばれるやつですね。でも、仕事以外にも色々と活かせる場面が多いんじゃないかと最近よく思うんですよ。

というのも、「全人間に平等に与えられているものって何だろう?」って自問自答してみたんです。そうしたら〝時間″だという答えに落ち着きました。1日24時間・1年365日は普遍的であると。

ここでさっきの目標と話が繋がりますが、ただ何となく行っていることでも、自分の中で意味付けをして目標を立てれば時間を上手く使えて、人生をより謳歌できるんじゃないかと思ったわけです。例えば、「お気に入りのラーメン屋を今月中に見つける!」とか「年内に本100冊読破する!」とか簡単or難しい・達成できるかどうかは別にしても、日常生活に種を蒔く作業ってすごい大切なことだと思うんです。

ラソンでいう中継地点みたいなものを自分で定めるってことです。そうすると、何事もゲーム感覚に思えて、次第に楽しくなってくるはずです。

しがらみとか実現不可能とか、決め付けで物事を見てしまうことも当然あります。人間ですから。しかし、何か心に風が吹くというか...青春が蘇るというか...とにかく〝心が若返る″現象が起きるのでやる価値はあると考えてます。ワクワク感ですね

ものすごく当たり前なことを言ってますが、意外とこういう単純な考え方も必要だな〜と思うようになりました。どうせ人生長いですし、楽しく生きたもん勝ちみたいなところがありますからね。困った時は、色々と原点回帰してみるのもアリだと思いました。

 

Fate/grand order

今日はソシャゲに関する記事を書こうと思い立ったんですが、サービス開始〜現在まで唯一プレイし続けているFate/grand order」(通称:FGO)について言及しようと思います。

まず結論から先に言っておきます。FGO以外にも数個ソシャゲに触れたので、他との大きな違いを考えてみると...

・シナリオが楽しい

・イベントが自分のペースでできる

以上の二点がポイントになります。では、もう少し詳しく見ていきましょう

・シナリオが楽しい

これは筆頭です。私自身、Fateシリーズは原作から各メディアミックス作品まで色々触れているので肩入れしてるのもありますが、その補正抜きにしても面白いと思います。

大体ソシャゲはポチポチして暇潰しがてらやる、ってスタンスの人が多いと思うんですが、FGOはストーリーがしっかりしてるので「濃い暇潰し」に向いてるとでも言っておきましょう。奈須きのこがテコ入れしてる影響が大きいですね〜

・イベントが自分のペースでできる

これも挙げておきます。普通、イベントをやるとなるとチーム組んだりするのが必須だったりするので、やや義務感がでてきます。でもFGOはそれがないので、自分のやりたい時にできます。良く言えばこうなりますが、悪く言えばワイワイしづらい。

上記二点が肝だと思います。

これだけだと分かりにくいかもなので、「なんで長く続けられてるのか?」にも触れておきます。

なぜかと言うと、義務感が無いから。端的に言えば、やりたい時にやれる。イベントも流したかったら流せばいいし、ガチャやストーリーなんかもそう。課金も気分でOK。

まとめると、金&時間コストを調整できるということです。自分のパーティ編成を下に画像として載せておきますが、サポート枠に強いキャラ入れれば基本クリアできます。色々機能があるのでここでは割愛しますが、無課金でもゴリ押し可能。

 

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人によって好きなゲームジャンルは異なるでしょう。模索して、自分に相性の良いゲームをプレイするのは楽しいものです。

 

魔剤 vs Red Bull

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突然ですが、この飲み物を知っている方も多いのではないでしょうか。

何かと言うと、MONSTER ENERGY(通称:魔剤)Red Bullという清涼飲料水です。清涼飲料水といえどスポーツドリンクのような味はせず、栄養剤の味がします。

以前から気になっていたのだが、皆んなどっち派なんだろう...と思っていたわけですよ。個人的には魔剤派! 値段もRed Bullより少し安いし、量多いし、原材料も微妙にRed Bullよりも多いという理由からです。実際に作業前に数日飲み比べてみた結果、魔剤の方が効き目がありました。

実際に調べると、100ml当たりの栄養成分表示比較だと、僅差で魔剤の方が(大体の)各成分含有量が多かったです。個人的には魔剤派だが、Red Bullは量が手頃なのがgood。サッと飲めるのは良いかも。

一消費者としてはより良い物を買いたいわけだし、恣意的意見とかじゃないのでこういうレビューとかが評価サイトなりに載せられるとありがたかったりします。Amazonとかにもありますね。

 

合宿免許

11月末から免許を取りに、山形県にある某自動車学校に行って免許を取ってきました。

普通自動車ATだったので、期間は2週間。正直、行く前は不安でしょうがなかったですが...でも結果的に合宿で良かったです。

~合宿を終えての感想~

まず、何より大事だと思ったのが指導教官の質。これがかなり大きい割合を占めるんじゃないかな~と思うわけですよ。もちろん、教え方は人によって異なりますが、ネットの評判を見た限りだと運転に慣れていないだけで人格批判をしてくる輩もいるぐらいですから、ここはよくチェックしておいた方が良いです。自分はよく調べて行ったので質は高かったですが、それでも1~2人は高圧的でした。最近だと、合わないと思った教官をNGにできるシステムがあったりするので、積極的に情報収集した方がいいですね。

それと、教習所に通う時期(通い・合宿問わず)も大事だと感じました。自分は閑散期に行こうと決めていたのですが、これは大正解でした。どうしても春・夏辺りの長期休暇になると、学生がかなり増えます。その結果、全員が全員ではありませんが、質が低い人が増えてしまうのは事実です。閑散期ですと人があまり多くないので伸び伸び教習を受けられるし、簡単に顔見知りが出来るので気軽に友人ができます。また、通いの人も予約が取りやすいので、スムーズに教習が受けられます。

合宿で免許を取ろうとすると、スケジュールがギッチリ詰め込まれるのでそこは注意が必要です。「旅行気分で楽に行くか~」なんて甘い考えで行くと痛い目見るかもしれません。(特に後半) まあ通いの人が数ヶ月かけて取るものなので、これは割り切るしかありません。ただ逆に、集中して教習を受けられるので知識を短期間で吸収できます。自分も技能教習(車の運転)が最初は苦難続きでしたが、卒業検定頃には初期とは比べ物にならないぐらい車慣れしましたし、運転が楽しくて仕方なかったです。

また合宿だと、検定のプレッシャーが大きいです。自分の場合ですと、全てストレートで通ったので良かったですが、もし落ちていたら...と考えるとゾッとしますね。色々と観光したい!と出発前は意気込んでましたが、現実は厳しかった笑

まとめて書いてみると...

合宿免許のメリット→短期間でサクッと免許取得を考えてる人にオススメ。費用も通いに比べて安い。勝手に予約してくれるので、スケジュール管理の手間が省ける。

合宿免許のデメリット→行く時期を間違えるとアレかも。通いに比べると自由にスケジュールが組めないので、休む暇がほとんどない。検定のプレッシャーが大きい。

こんなもんですかね。自分は2週間という短い期間でしたが、色々な人と話ができて楽しかったし、合宿にして正解でした。これから免許取得を考えてる人が周りにできたら上記の点をアドバイスしようと思ってます。

 

マルクス経済学

最近、経済学を勉強していて面白いなと思う人物がいて、その人物の名前はカール・マルクス。あの資本論で有名な人物である。名前が一人歩きしているのでメジャーではあるが、何を提唱した人かピンと来ていない人も多いのではなかろうか?(以前の自分もそうでした) そこで、今回はスポットライトを当ててみたいと思う。

端的に言うと「資本主義経済はいずれ破綻する」 と提唱した人である。資本主義経済は大別すると資本家・労働者階級に分かれる。労働者は賃金(給料)が欲しいので、決められた時間を働いてその対価を金銭という形でもらう。資本家は労働者を使って事業や会社を大きくしようと考える。資本家は利益を増やしたいので剰余労働(=残業時間)を増やして労働者により働かせる。労働者は収入がないと暮らせないので、多少の当て擦りは我慢して働く。これが続くと、資本家=強者、労働者=弱者の構図が成り立ち、格差社会が生まれてしまう。また、過酷な労働環境で働かなくてはならないので失業率増加にも繋がってきたりする。

では、この問題を解消するにはどうしたらいいのか? マルクス曰くプロレタリアート革命を起こそう!」と提案している。そうすることで、階級闘争がなくなり、自然社会に揺り戻されるというのである。マルクス自身、約150年前ぐらいの人なんだけども、良い事を言っていると思う。もちろん、「資本主義経済がダメ→じゃあ社会主義経済に移行するか否か」という世界情勢の雰囲気が一時期あったし、ソ連崩壊のような半ば社会実験的な形で証明されてしまったモデルケースもあるし、正論でぶつかって革命をするスタイルが現代にそぐわないという議論もあるが、あくまで大筋として真理は突いてるんじゃないかと思う。

日本の場合だと、労働組合が強くて、労働三権という形で権利行使できる。最近あった某電通事件だけじゃなく、派遣社員や非正規雇用問題なんかも含めて労働者の働き方が問われてきているんじゃないか?と考える。なんで今回記事にとりあげたかというと、マルクスの主張が近年の日本にピッタリ当てはまっている気がしたからである。

ワークライフバランスの議論は少しづつ出始めてきているが、グローバル化による多様化も相まって、フレックスタイム就業制・新職業の創設なんかがキーワードとして出てきたと思う。例えば、Youtuberなんかが最たる例で、自分を切り売りして広告収入だけで生活できる人が現れるなんて、想像がつかなかった人が多数であろう。

格差問題は収入格差・地方格差が挙げられる。特に地域格差が大きくて、首都圏一極集中の流れがきつつある。例えば、関東圏1都3県に住んでいるだけで受けられる恩恵も多くて、刺激が多い生活が送れる。あらゆる分野で活躍している人が沢山いるし、チャレンジ精神を育む土壌がそこにはある。田舎で農業をやっている高齢者の方々は若者が都会に流れていってしまい、継ぎ手がいないので仕方なく兼業農家をせざるを得ない状況だったりする。

以上はほんの一例にすぎないけど、他にも解決すべき問題は山ほどある。やっぱり学問を学ぶのは、先人の知恵を借りる事だと自分自身では思っているので、今回みたいに現代と照らし合わせる事が可能であれば、理解を深めていきたいと思った次第である。

 

 

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」

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